monbus

ERCOL(アーコール)
モダンブリティッシュの佇まい

2022.02.19

先日降った雪はあっという間に溶け、寒さは相変わらずですが日中の日差しは春の足音を少しずつ感じさせてくれます。
とは言え、日陰の歩道はスケートリンクのようになっているところも。
冬が終わる前に、お店の前に植えたぶどうの剪定もやらなくては。。

先週のニュースでも新生活がスタートする季節にぴったりのアイテムをご紹介させていただきました。
今週は何がいいかなと店内を見回している、その時、、、
大きな段ボール箱に入った荷物が3つ届きました。
んっ、、、そういえば!!
このタイミングで是非ご紹介したいアイテムがようやくお店に届きました!
今日は店頭で探されている方も多い”ERCOL(アーコール)”の登場です。

1920年にルシアン・アーコラーニによって設立された、イギリスを代表する”ERCOL(アーコール)社”。
アーコラーニは伝統的なウィンザー様式の家具を製造しながら、その伝統を打ち破り新たなデザインに挑戦し、普遍的なモダンデザインを追求しました。
もちろんデザインだけでなく、スチームで材を湾曲させるウィンザーチェアの製造技術を完成させ、ニレ材を自由自在に変形させる成形技術を確立。
そんな老舗家具メーカーは、現在も彼のファミリーによって経営されています。

アーコールのシンボル的存在と言っても過言ではない、英国発祥のウィンザーチェア。
ウィンザーチェアとは「厚い座板に脚や背板を直接接合した椅子」と言われています。
シンプルな作りで無駄がなく実用的、美しく丈夫なデザインは多くの椅子のデザインベースとなっています。
現在は、公共機関やパブ、レストランなどの飲食店、一般家庭でも使われるようになり、生活の中に溶け込んで身近な存在となったウィンザーチェアは時を経ても幅広い人たちに支持されています。

日本では1950年頃から、お店のある松本でもウィンザーチェアが作られ始めました。
その歴史は松本城の築城までさかのぼり、日本全国から職人が集められたことに始まると言われています。
江戸時代後期には和家具の生産が盛んになり、明治・大正時代には日本有数の家具産地へと発展した背景があります。

2000年代には英国のデザイナー”マーガレットハウエル”さんが英国国内でも親しまれているスタッキングチェアや、独特な美しいフォルムのバタフライチェアを復刻させて日本でも大人気の家具となったアーコール。

今回入荷したウィンザーチェアは、アーコールの代名詞とも言われるフープバックチェア。
1960~80年代のものになります。
曲げ木のカーブしたラインが美しく、背もたれには4本のスポーク。
大きすぎず日本の住宅にはしっくりくるサイズ感です。
置いておくだけでも佇まいが素敵なので、
インテリアとしてサイドテーブルのように使ったり、お花を置いてみたり。
もちろんダイニングチェアとしてもおすすめです。

普遍的な美しさを持つアーコールのウィンザーチェア。
メンテナンスしながら長く大切にお使いいただきたい逸品を、ぜひこの季節に。

yaguchi

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