2021.09.10
いよいよ朝晩は涼しくなってきた松本。
お店の前のぶどうの房もしっかり色がつき、秋の気配を感じることができます。
毎朝ぶどう畑を横目に出勤するのが当たり前の私。
そんな日常の中で収穫前の甘い香りが季節を教えてくれる環境は、贅沢で豊かなものなのかもしれません。
ふとそんなことを考えながら駅に向かって歩いていると、いつの間にか電車の発車時刻ギリギリに。。。
もう5分、家を早く出てゆっくりのんびりと景色を楽しみたいと思う今日この頃です。
さて、お店も少しずつ秋色に変化しています。
続々と入荷する素敵なアイテムの中で、一際目を奪われた”ヴィンテージウォッチ”を今日はご紹介させていただきます。
ヴァンドームと並んで人気のタンクは、1900年代初期に生まれました。
カルティエの腕時計のアイコンとして世に知れ渡っている、まさに名品。
ヴェルメイユケースが有名ですが、こちらは目にする機会の少ないシルバーケースのアルジャンです。
ホワイトフェイスに爽やかなブルーのインデックス、さりげない華やかさが漂うのはカルティエならでは。
時計とは時を刻み、時間を確認するための道具。
その最もシンプルで重要な機能にデザインや素材、職人の技術、自分の腕に合わせた時のサイズ感やバランス、ブランドストーリーなどが重なり、お気に入りの1本となるのではないでしょうか。
1848年、ルイ・ブランによりスイスにて創業。
「これ以上の到達は不可能、最高、完成」という意味を込めたギリシャ語の最終文字Ωが社名の由来で、ロレックスと並び圧倒的知名度を誇る一流腕時計ブランドです。
14ctgoldケースのまわりを流れるようにあしらわれた、サイズの異なるダイヤが印象的な逸品。
サイズ感のよいブレスレットタイプなので、ジュエリーのような美しさです。
ではヴィンテージウォッチにしかない、さらなる魅力とは何なのか。
それは、心を奪われる程の圧倒的な雰囲気と存在感。
現行品とは異なる、経年変化から生まれる表情。
永い時を歩んできた、その時計にしかない個性。
1832年にスイスのサンティミエにて創業したロンジン。
スイスでも非常に歴史の古い時計メーカーで、ロンジン社のために列車の駅ができ、ロンジン社のために道が整備されたというほどの銘ブランドです。
当時の時計界における知名度は現代のロレックスに匹敵するほどでした。
ケースは9ctgf、ゴールドの針とバランスよく配置されたアラビア数字、6時の位置にはスモールセコンド、
まさにクラシカルの一言。
存在感のある雰囲気は男性の腕元にも映えます。
手巻き時計になれば、自分でリューズを巻かなければ針は止まり、数年使用すればメンテナンスも必要になります。
そんな面倒で手間がかかるからこそ湧く愛着。
好きなものは、他の好きなところを探してさらに好きになり、愛着もどんどん増していくのだと感じます。
ただ時間を確認するための道具ではなく、誰とも違う、自分にとって特別で気持ちの高まるヴィンテージウォッチ。
そんなこだわりのある1本を探しにいらして下さい。
yaguchi