2019.06.29
アンティーク時計とは、一般的にはクォーツ時計が誕生する1970年代以前に作られた時計をさします。そのほとんどが手巻、もしくは自動巻のムーヴメントを搭載した機械式時計です。
機械式時計は、その時代の最先端技術・デザインが集約されており、優れた時計職人の手によって一本一本丁寧に組み立てられ、大量生産の時代には見られない、高い技術とおしみない手間をかけて生み出されています。
耳をすませると聞こえる時を刻む音は、そんな時代を想像させてくれます。
1848年、ルイ・ブランによりスイスにて創業。
「これ以上の到達は不可能、最高、完成」という意味を込めたギリシャ語の最終文字Ωが社名の由来で、ロレックスと並び圧倒的知名度を誇る一流腕時計ブランドです。
1940年代、星の数ほどあった時計メーカーが切磋琢磨し、しのぎを削っていた時代。ケースは9ctgoldで定番のラウンドフォルム、ブルースチールの針に、シンプルなアラビア数字、そして経年変化した文字盤。当時の雰囲気をまといつつ、飽きのこないデザイン。ベルト幅16mmなのでユニセックスでお使いいただけます。
ケースはステンレススチール。フェイスとブラックのアップライトインデックスのコントラストが洗練された雰囲気です。Ωマークとコンステレーションスターの浮き文字がシンプルな美しさを際立たせています。
裏蓋の「天文台」は、精度という品質を競い合うコンクールが開かれていた場所。コンクールで優秀な成績を納め、高精度な時計を作れることの証が天文台が刻印されている理由です。そして、 モデルの名前となっている コンステレーションとは上空に輝いている“星座”を意味します。。
さらに、外部機関の精度検定に合格したムーブメントの搭載機にのみ記載が許されていたのがフェイスにあるクロノメーターの文字。
一つ一つの意味を紐解いていくと、より愛着が湧いてきますね。
1832年にスイスのサンティミエにて創業したロンジン。
スイスでも非常に歴史の古い時計メーカーで、ロンジン社のために列車の駅ができ、ロンジン社のために道が整備されたというほどの銘ブランドです。
当時の時計界における知名度は現代のロレックスに匹敵するほどでした。
ケースは9ctgold、ゴールドの針とインデックスが落ち着いた中にも華やかさを感じさせ、文字盤とのコントラストが絶妙な表情を生んでいます。
ロンジンとはフランス古語で「花溢れ小川流れる野原」。まさに、落ち着いた心地良い風景を想像させてくれる雰囲気を持っています。
驚くほど肌なじみの良い1本です。
1847年に創業したカルティエ。
女性らしいフォルムで、タンクと並んで人気のヴァンドーム。カルティエ本店があるパリのヴァンドーム広場の名を冠しています。
ヴェルメイユケースにカルティエらしいローマ数字のインデックス。
フェイスが薄く軽やかな着け心地です。さりげない華やかさが漂うのはカルティエならでは。
何十年、さらには何世代にも渡って受け継がれる事を前提に作られているアンティーク時計。
そこにはストーリーがあり、ブランドの歴史があり、刻まれてきた時間から生まれる言葉では表現できない圧倒的な雰囲気があります。機械式時計ならではの、ゆったりとした豊かな時間の流れも魅力の一つではないでしょうか。
時を刻む“もの”をこえた美しい表情を、ぜひ店頭でお試しください。
yaguchi